日本の精神科医、精神分析家。専門は精神分析学。 1930年〜2003年。 慶応義塾大学医学部卒業。 慶応義塾大学教授、東京国際大学大学院教授、日本精神分析学会会長などを歴任。 フロイトの研究を始め、現代の精神分析を研究して広く紹介した。 大学を留年しつづけ、その後も定職につかない青年の増加を分析し、彼らを人生の選択をさけていつまでも可能性を保ったまま、大人になることを拒否して猶予期間にとどまる「モラトリアム人間」と呼んだ。
こんにちはこーりです 過去に精神的に非常に悩んでいた時がありました その頃はよく 心理的なことが書かれた本を読んでいました 手放した本もあれば残してある本もあり 家に残した本を改めて読み返してみると 理想の自己と現実の自己のギャップ について触れている本が多いのです それぐらい生きる上では 重要なことなのだなと思いました kooritokka207.hatenablog.com 納得できる自己イメージ 残したの1冊の中に※ 自我のエネルギーは自己愛の満足であり 誰でもそれぞれに応じた 自己愛の満足を得ることをなしには 働きは止まってしまう そうならないように心のメカニズムを用いて 自分に都合の…
1980年代 (河出ブックス 89)河出書房新社Amazon斎藤環、斎藤美奈子、成田龍一「ニューアカ、オタク、ヤンキー」(in 斎藤美奈子、成田龍一編『1980年代』*1、pp.126-150) 〈社会の心理学化〉のことから話が話が始められている。そして、話題は岸田秀*2へと。 成田龍一氏曰く、 一九八〇年代を問い直す入口として、斎藤環さんの著書のタイトルにもなっている「心理学化する社会」をヒントに考えてみたいと思います。環さんは主に一九九〇年代を念頭に置きながら、人々がトラウマや癒しといった小さな物語を欲望するようになっていることや、さまざまな事件のコメンテーターとして精神科医がメディアに登…
間もなく訪れるイースターへの日々、聖書の物語とシンクロするように、私は自らの暗がりを通り抜けている。 今このとき、哀しみを芯から感じなくてはならない、涙を流さなくてはならない。 ふと、イエスのお墓で泣いている、マグダラのマリアに思いを馳せていた。 私はクリスチャンではないけれど、神様の愛というものがあることを信じている。 私のお腹を温めるものがあるとすれば、それは愛であり、神であると。 そして、時折イエスさまであったり、マリアさまであったり、マリア・マグダレナのような存在への親しみや、敬愛に心が熱くなることがある。 幼い頃から「神様」がいることは自然だった。 自分自身や人間以上のものはある、「…
令和6年度読書会日程 開催日:毎月第2水曜日(*印は第4水曜日) 時 間:13時から16時まで 場 所:市民館2階 第2会議室(※変更となる場合もあります) ★竹原読書会のアーカイブから過去の感想文などをご覧いただけます。 開催日 書 名 編著者名 4月10日(水) 推し、燃ゆ 宇佐美 りん 5月8日(水) 老いを愛づる 中村 桂子 6月12日(水) ボタニカ 朝井 まかて 7月10日(水) 家庭のない家族の時代 小此木 啓吾 8月14日(水) 学習会(7月までの本から) 9月11日(水) 広島へのさまざまな旅 大江 健三郎 10月9日(水) ケーキの切れない非行少年たち 宮口 幸治 11月1…
X(旧Twitter)の自分のアカウント中、「孤独」で検索して表示された発信をまとめてみました。 初期段階では、人とのつながりを重視し、「孤独」を問題として捉える発信を多くしていました。 2023年頃から、人とのつながりや癒し/ケアを求めることが却って様々な問題を生み出すのではないかとの問題意識と、人間の本来的な強さに対する再認識から、「孤独」を肯定的に評価すべき面もあるとの発信が多くなりました。 改めて見てみると、初期段階は、ほとんどがヤフーニュースからの引用ですが、2023年以降は自分の言葉を書いたものが多い。 一般的には孤独はやはり問題であり、それを肯定するとなると、自分自身の言葉で語ら…
臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、元フィギュアスケート選手の羽生結弦さん(28才)の結婚相手が、地元では皆が知っていたのに明るみに出るまで時間がかかった理由について。 2023年8月4日、突然、羽生結弦さんが公式SNSで結婚を発表した。その結婚相手が誰なのか、どんな人なのか、ほんのわずかな情報すら公表されなかったものだから、メディアやファンや世間では、彼が選んだ相手に強い関心が集まった。 メディアなどにとって、その相手を探し出せばスクープもの。すぐに明らかに…
(承前)「全力で空気を読む」 ◎命名というマジック 十年ほど前に「マウンティング」なる言葉を初めて目にしたとき、「言い得て妙!」と思った。 私は、この現象を学生時代からしばしば目にしていた。 俺はコレを知ってるとか、これを読んだとか言い、いや、それなら俺も知ってるし、それを言うならむしろコレだろみたいな話をしているのを横で見ていて、ああ、例の「アレ」が始まったなと思った。 しかし「アレ」には名前がなかった。 あるとき、今村仁司『近代の労働観』という本を読んでいたら、そのことが書かれていた。今村氏は、それを「敬意の政治」と呼んでいた。なるほどなと思ったが、ネーミングがイマイチ硬すぎて、うまくない…
日記 ここ2日、19時ぐらいになると猛烈に眠たくなる。 睡眠不足ではないはずだ。 ここまで眠い時は水泳に行くと脈がおかしくなって怖いので行っていない。 先週の日曜日に全力で泳ぎすぎて月曜日に左ひざに痛みが出た。 いつも右ひざは気にかけているのだが、ついに左にも痛みが出た。月、火、水と水泳に行っていないので痛みはなくなったがすごい気になる。 右も左も痛くなったら立つことすらストレスになる。ちょっと先を考えすぎか。最近、「ラカン入門」を読んでいる。 ラカンは本当に面白い。それまで精神分析は河合隼雄(ユング)か小此木啓吾(フロイト)が多くて両者とも色んな本で同じようなことを書いてるのでちょっと飽き飽…
自己愛性パーソナリティ障害の過敏型(自己診断)を治すのに役立ったと思われる本など。 本 動画 アウトプット セルフ・コンパッションと自尊心 その他の読んだ本 過去に書いた記事 本 『自己愛性パーソナリティ障害 正しい理解と治療法』 この本が一番役に立った。 『パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか』岡田尊司 10個のパーソナリティ障害について書かれた本。 『マインドフル・セルフ・コンパッション ワークブック』 この本のワークをほとんど全てやった。 『話が通じない人の心理』加藤諦三 ナルシスト・ナルシシズムについて書かれた本。 動画 自己愛性パーソナリティ障害の心理【心理カウンセラー・南…
一条真也です。公開前からずっと楽しみにしていた映画「M3GAN/ミーガン」をシネプレックス小倉で観ました。ホラーであり、SFであり、グリーフケアの要素もある映画で、最高に面白かったです。ミーガンの顔も服装もベリー・キュートで、心を鷲づかみにされました。(笑) ヤフー映画の「解説」には、こう書かれています。「子供の良き友達となるように開発されたAI人形『M3GAN(ミーガン)』の愛情が暴走するスリラー。『インシディアス』シリーズなどのジェームズ・ワンとジェイソン・ブラムが製作陣に名を連ね、ジェラード・ジョンストーンが監督、ワン監督作『マリグナント 狂暴な悪夢』などのアケラ・クーパーが脚本を担当。…
山口修源先生と出会う前の話を少しだけ 30歳を少し超えた頃、一見充実した生活を送っていました。週末は車やバイクで箱根詣に出かけて、楽しく思っていました。しかし、そんな生活の中にもどこか寂寥感が漂っていました。 首都高芝公園でオーバーサイズのピストンリングを入れたエンジンがロックしてしまったバイクを押しながら、背広姿が行き交う大手町の街を歩くとき、ふと疑問が浮かび上がりました。このまま、一見平穏な生活を消費していくのか。 学生時代、同級生たちは「インプラントは儲かる」と喜んでいましたが、私は「だから何?」と拗ねていました。しかし、それは単に自分の劣等感と意欲の欠如を示すもので、問題は自分自身にあ…