「綿の国星」は1978年から1987年にかけて白泉社「LaLa」にて連載。 擬人化された白い子猫「チビ猫」を主人公とした短編連作集。 (「綿の国星」全4巻 大島弓子 白泉社文庫) 人間にとって猫とは? 大島弓子の代表作と言えば「綿の国星」だと思うんだが、何度読んでも面白いのよ。 昔の漫画なのに今読んでもちっとも古びていない。 大島弓子の作風はどうにもチマチマした感じのコマに、花やらリボンやら何かフワフワした可愛くて繊細なもので溢れている。 優しく幸福感に満ちた世界に読者を連れて行き、時折泣きたくなるような切なさで一杯にしたり、「なんかよくわからんけど深いっ」と思わせたりする。 そうして「綿の国…