2003年11月14日の『ひと言・人・こと』より ☆県青少年センター総合研修センターで開催された「東海北陸地区図書館地区別研修」最終日は新潮ドキュメント賞を受けた『武士の家計簿~「加賀藩御算用者」の幕末維新』の著者・磯田道史(いそだ・みちふみ)さんの講演でした。江戸時代から明治・大正にかけて激動を生きた加賀藩士の家族の物語が段ボール1箱の古文書に眠っていた。約37年間にわたる貴重な記録に巡り合えたいきさつや武士の社会のしくみ、古文書の保存法など興味深いお話ばかり。歴史史料は次の歴史が書かれるために存在しているもの、市民が利用しやすい形をとってもっと広い視野で公開されていくべきではないかとの批判…