柴田よしき著 「あおぞら町 春子さんの冒険と推理」(コスミック文庫) 主人公の春子さんは、プロ野球選手の夫との新婚生活を埼玉県の架空の町「青空市」で始めたばかり。夫の拓郎君はプロ野球選手といってもほぼ2軍選手で、華やかな生活とは無縁なふたり。春子さんは元看護師で、毎日一度は仕事を辞めなければ良かったかも、とちょっと後悔しつつも夫が現役でいる間は全力で支えるつもりで頑張っている。そんな日常に少しだけ「ちょっと変な事」が時々入り込んできて、春子さんがその変な事を解決?していくという ”連作ミステリー”です。 柴田よしき氏といえば、鮮烈なデビューを飾った 1995年の横溝正史賞受賞作「RIKO - …