今週、石破総理の帰国を待って、臨時国会が始まる。この10年ほどとは、全く違った国会の姿が見られるだろう。少数与党ゆえ、委員長ポストを野党に割り振る数が増え、議院運営委員長を自民党が獲った代わりに、予算委員長を立憲民主党に渡すことになった。予算委員長には、野田内閣時代の財務大臣だった安住議員が就いている。 委員長権限というと、よく目にしたのは強行採決だが、委員会の日程から審議の仕方まで決める強大な権限がある。この臨時国会ではまず補正予算の審議が成されるのだが、その議論を主導する権限と同時に責任もある。予算というと、財務省悪者説(*1)がいつも出てきて「財務省に操られた官邸に押し切られた、国会軽視…