猫を棄てる 父親について語るとき村上春樹文春文庫2022年11月10日 第一刷*初出「文藝春秋」2019年6月号単行本 2020年4月 文藝春秋刊 図書館の棚で、ふと目にとまった。読んだことが無いので、借りて読んでみた。薄い、かるい文庫本。 裏の説明には、” ある夏の午後、 僕は父と一緒に猫を海岸に捨てに行った。家の玄関で先回りした猫に迎えられた時は2人で呆然とした。寺の次男に生まれた父は文学を愛し、 家には本が溢れていた。中国で戦争体験がある 父は、毎朝 小さな菩薩に向かってお経を唱えていた。語られることのなかった父の経験を引き継ぎ、 たどり、 自らのルーツを綴る。” 村上春樹さんは1949…