仕事場はギャラリー、というと、 たいてい「いいね、素敵だね」という反応が返ってくる。 多くの人は、“アート作品に囲まれて、豊かな時間を過ごせている”、“いろんな人に会えて楽しそうな”雰囲気を想像するのではないか。 確かにそんなふうに思える日もある。 だけど、自分ひとりで終日誰とも話さずに終わることもあって、それはイコール、誰も来ない日があるということ。 特に現在開催中の展覧会のように会期が長いと、スタート当初はやって来たお客さんも、もう次の展示を待っている状態なのだと思う。街で人気の隣の喫茶店を目当てに来た人が、1人2人、たまたま興味を持って入って来てくれればラッキー、ぐらいな客足だ。 そんな…