この本は10代の子を対象に向けて、いじめや少年犯罪について描かれている。かなり平易にわかりやすく書かれており、全国の学校や図書館に置く価値はあると思う。ただ、社会情勢の変化が激しい昨今なので10年くらいは定期的に改訂する必要はあると感じた。 なぜいじめが起きるのか、なぜ犯罪がおきるのか、実はあなたもちょっとしたきっかけで犯罪者になる可能性がある。そういった日常における危険を回避するための情報も多数あった。大人も読んで損はないと思われる。 本作ではいじめを予防する話は載っておらず、そもそもいじめというのは「人間が集団の秩序や団結を維持するために、それらを害する異物を排除するための本能」と説明され…