さよなら、ニルヴァーナ (文春文庫) 作者:窪 美澄 文藝春秋 Amazon 本の紹介 著者 窪美澄 文藝春秋 刊行 2018年 本の感想 少年Aという人物を知ってる人はどれくらいいるだろう。神戸連続児童殺傷事件を起こした当人。私はこの本を読み途中で事件の事を調べるまでは事件の詳しい内容は知らなかったが、少年Aという呼称はかつて世間を騒がせたため知っていた。 本書はそんな少年Aと事件、被害者の家族、そして少年Aに恋をしてしまった人たちの物語である。10の章からなりそれぞれの主人公の視点や時間軸で物語が進行していく。本書はこの事件以外にも同時期に発生した事件と災害をテーマにしている。ある宗教団体…