風薫る、とはよく言ったもので、吹く風が実に心地よい季節になりました。時候は「穀雨」。時に降る雨は、どこかやさしく、そして地上の植物を愛でてくれているようです。路傍のツツジは、いまが盛り。実に豊かな色合いで、道行く人の目を楽しませてくれています。今年は、少し咲くのが早かったようにも感じますが、それでも、やはりこの4月5月の連休のあたりに、その彩りを見せてくれているようです。七十二侯では、「霜止苗出(しもやみてなえいずる)」。気温が上がって霜も降りなくなり、苗が育つころ。田植えの準備を始めるころでもあり、いろんなことが活発に動き出すころでもあります。もうすぐ「牡丹華(ぼたんさく)」、牡丹がその大き…