里見時成 福井県坂井市丸岡町にある称念寺では、今年 新田義貞の686回忌の法要を勤めるようですが、新田義貞とともに越前に逃れて、金ヶ崎の戦いで壮絶な討ち死にをした、正覚寺ゆかりの武将、里見伊賀守時成も686回忌になります。 伝承では里見時成の子、里見成純が、正覚寺(元は妙観寺)の開基とされています。 幼子が討手を逃れ片上の地にかくまわれ出家し、禅宗の草庵をつくったのが後の正覚寺です。 父親や親族たちの壮絶な討ち死にを目前にして成純は、怨憎を超えてさとりの智慧をうる仏道を求めたのだろうと思います。 争いのない、怨親平等(おんしんびょうどう)の願いを伝える、それが正覚寺が創設された所以でしょう。今…