井上真偽 「その可能性はすでに考えた」井上さんの作品でこれの評判が高かったので買ってみました。 主人公の探偵の元に宗教団体が集団自殺した事件を調査する依頼が持ち込まれる。依頼人はその事件唯一の生き残りであり、彼女は首を落とされた少年に助け出されたと記憶しており、それが事件の真相かを調べて欲しいという依頼であった。調査を終え、探偵はこの事件の真相は依頼人の言うように奇蹟であると報告しようとしたが、それに対して反論をして奇蹟の存在を否定しようとする人物たちが現れる、というお話。 一つの事件の真相を軸としたミステリー作品となっています。各章で登場する人物たちが立てた事件の真相に対して、主人公がそれを…