「壁打ち」とは何なのかご存じだろうか。昔空き地に作られた「ネットの線の書かれた緑の壁」に向かってひとりテニスを楽しむことと、思い出すかもしれない。実はもう一つ重要な意味がある。壁の役になってあげて、聴き役に徹し会話の相手になることを言うのだ。 実は、コーチングとかメンタリングにおけるとても重要な役回りを象徴する言葉でもある。言い換えると、上司が部下との1on1において真の目的を達成させるためのポイントを的確に示した行動指針でもある。真の目的とは、自分の力と意志で問題を解決できることに気付くことだ。 以前に「傾聴」の大切さを書いた。もちろん、「傾聴」とは相手の話を真剣に心で聴くことだが、相手が話…