平安時代になると、 それまでの異国的なものから 日本的なものを好む 和風化の風潮が高まりました。 そんな中で文様として使われるように なったものが多くあり、 「雀」(すずめ)もその一つです。 日本中どこでも見かける身近な鳥の雀は、 場所や季節を問いません。 鎌倉時代の『宇治拾遺物語』に 『舌切り雀』の話が見られるように、 古くから馴染みのある題材として 使われてきました。 現在は、きものや帯、雀の愛らしい姿から 子供のきものなどにも人気があります。 雀の文様は季節を問わず用いられます。 単独で用いられるだけでなく、 他の文様と組み合わせることで、 季節感を出すことが出来ます。 「生まれたばかり…