「ほつま」は、叙事詩の本名。「やまと」は我が国の国号に所縁ある重要語句で、ともに深い意味をもちます。 どちらも、もともとは「徳治」を美称する同義語であり、「優れて調い、秀でた円満(なる治政)」を意味し、「和を以て貴しとす」の「和」を表す言葉です。 「ほつま」は、「秀つ真」(すぐれた誠)とみるのが素直ですが、「ほ(陽・穂・秀)」が「建つ・積む」の意を含むと観ることも出来そうです。生長や成熟の相をもつのは、「ホツマ君」と称えられた「東の君(日の出の君)」トヨケ大神と、「シワカミ(地上のすぐれた)ホツマ」を治国したニニキネ大神のご業績を想起させるからです。 25アヤで、ウツキネ(山幸彦)が九州に「ツ…