もうすぐ 使えなくなるガラケー 姉上さまが持たせてくれたもの 持たせてくれた理由 は パパの介護 パパは末期の胃がんだった 見つかってから しばらく お家にいて それから 入院して 大きな病院から個人病院にうつり そこで亡くなった そのあたりは… この季節から 終わりへと 向かっていったので もうすぐ 七回忌法要が控えているというのに いまだに あの緊張がぶり返してくる 胸苦しい そうだ… パパは 経験してもいない 戦時中の あの『夜と霧』フランクル さながらの 陰惨な歴史 事件 などを 流暢に たいへんな臨場感で わたしに語っていたんだっけ… どんな心理からか… どういう気持ちで語ったかは …