今週の日曜増刊号はとっておきの東京下町の老舗和菓子処「岡満津(おかまつ)」の二品をお送りしたい。 創業が明治38年(1905年)。門前仲町交差点そばに白地の暖簾を下げ、江戸情緒を残す小さな店構えに私のあんこセンサーがピピピと来た。 その一角だけセピア色に見える。 朝生菓子中心の和菓子屋さんで、実はエンタメ新聞社時代に何度かつまみ食いしたことがある。 久しぶりに訪れたら、やはりいぶし銀のいい店構え。 引き戸を滑らせて、店内へ。 木枠のガラスケースの中でそそられるキラ星が並んでいる。わお。 特に。「黄味しぐれ(黄身しぐれ)」と「鹿の子」が艶のある流し目を送ってきた気がした。 あたしを忘れちゃダメで…