[英] Sagitta
や座は、北天にあるトレミーの48星座のひとつ。全天でみなみじゅうじ座、こうま座についで3番目に小さい。
小さな矢の形を表しており、はくちょう座のくちばしの少し南よりに位置する。夏の日が暮れてまもない時間であれば、ほぼ頭上あたりにやってくる。小さいながらも主たる4個の星の形が整っており、わかりやすい星座である。
北天の星座であるが、南半球でも南極近くでなければ、だいたいどの地方でも見ることができる。
α星とβ星で矢の矢尻を形作り、γ星とδ星とε星で、矢を表している。
愛の神エロス(キューピッド)の矢を表している。エロスはビーナスの子で、まるまる太ったバラ色の身体には翼があり、いつも矢筒を下げて弓を手に持っている。黄金の矢で射られると恋心をおこし、一方、鉛の矢で射られると炎のような恋もいっぺんに冷めてしまうといわれている。