冬の旅・さすらう女 アニエス・ヴァルダ監督の『冬の旅・さすらう女』を観ました。原題は『屋根も法もなく』で邦題は『冬の旅』または『さすらう女』です。 タイトル通り屋根も法もなく自由に身を任せ南仏の田舎をさすらう若い女性の物語。 あらすじだけ聞くと楽しそうでドラマチックな展開を期待してしまいますが、本作は全くそんなことはありません。 というのも上映開始早々に若い女性の凍死体が現れ、彼女が何者であるのか調査するために警察が彼女と面識があった人々に訪ね歩くことからストーリーは始まります。 以降はシネマ・ヴェリテ風なインタビューと劇映画が組み合わさった構成が続きます。 凍死体で発見された女性の名前はモナ…