Agnès Varda ベルギー出身の映画監督。 1928年5月30日、生まれ。
引用元:amazon.co.jp タイトルの通り、クレオという女性ポップシンガーの、午後5時から7時までの様子を、90分で描いた作品 ここ数日、生体組織診断の結果を待っているクレオ(コリーヌ・マルシャン)は、自分が癌だと思い込んでいるせいか、歌のレッスンにも身が入らないどころか、スタッフに当たってしまう こんな状態では歌えないと、夕刻5時に服を着替えて、ひとりでパリの街に出掛ける 7時に医師から結果を聞けることになっているクレオは、それまでの時間を、友人と過ごしたり、ひとりで歩き回ったりして過ごしながら、自分が死ぬかもしれないこと、また親しい人たちにとって自分はどんな存在だったのか、と考えを巡…
U-NEXTの配信で鑑賞した、1966年のフランスのサスペンス映画「創造物 4kレストア版」のポイントと感想・評価です。(※一部ネタバレ含みます) 特殊過ぎる映画。謎のゲーム開催・・・ アニエス・ヴァルダ監督による、あまりに異質で、あまりに静謐な一作。それはまるで、心の底の感情を搔き立てるような、不穏な悪夢。 この本作の感想を少し分析を加えつつ書いていきます。 創造物[4Kレストア版] カトリーヌ・ドヌーヴ Amazon あらすじ 作家のエドガーと妻・ミレーヌは、ある日突然、交通事故に巻き込まれる。二人は命は助かったが、ミレーヌは声を失う。 エドガーは彼女を支え、見知らぬ土地でふたり静かに暮ら…
1966年製作/95分/フランス原題または英題:Les creatures U-NEXTで配信中https://video.unext.jp/title/SID0166284?rid=SID0166284&utm_medium=a_n&utm_campaign=a_n&utm_content=SID0166284&cid=D33365&utm_source=filmarks&adid=XXX 監督・脚本 アニエス・ヴァルダ出演 カトリーヌ・ドヌーブ ミシェル・ピコリ あらすじ とある島に移住してきたミレーヌ(カトリーヌ・ドヌーブ)は、SF作家である夫のエドガー(ミシェル・ピコリ)が起こした自動…
アニエスによるヴァルダ 先日、『アニエスによるヴァルダ』(2019)という一風変わった映画を鑑賞した。アニエス・ヴァルダのフィルモグラフィーを総括するような、自身をテーマとした特異なドキュメンタリーであり、実際にこの作品が大監督の遺作となった。 アニエス・ヴァルダはヌーヴェル・ヴァーグを出発点とするフランス系の映画監督で、特に『5時から7時までのクレオ』が出世作。と言いつつ、僕は映画鑑賞に関してはまだまだド素人で、なんともこの遺作になってしまった『アニエスによるヴァルダ』を最初に観てしまったのだ。おかげで彼女の映画監督としての軌跡も朧気ながら掴めたし、それはそれでよかったのかもしれない。 今は…
1975年のフランスのドキュメンタリー映画。 監督はアニエス・ヴァルダ。 アニエス・ヴァルダはヌーヴェルヴァーグの左岸派の一人。 カイエ・デュ・シネマ誌の事務所がセーヌ川の右岸にあったのに対し、セーヌ左岸のモンパルナス界隈に集まっていたので「左岸派」と呼ばれていたらしい。 香水屋のおばあさんの顔がどこかの女優さんのような顔でなんともこの映画を観たいと思わせる顔で映画を観てしまった。 このおばあさんの笑顔で普通の一般市民なのに素敵だなと思わせる人で、普段は愛想も良くないしお客さんが来てもむすっとしているんだが、それでもこのおばあさんから目が離せない。 ダゲール街の人々は普段の生活をしていて、食料…
歌う女・歌わない女 [VHS] ビデオメーカー Amazon 77年 アニエス・ヴァルダ 60年代から70年代のフランスの二人の女性の人生を交錯させながら描いた映画 冒頭からくたびれた女の写真を並べる写真館がでてくる。粘りに粘って女たちがそんな表情になったとき写真を撮るというカメラマン。 主人公の一人シュザンヌは既婚者であるそのカメラマンとの間に二人の子どものある女。三人目を妊娠したけれど産む財力もなければ、堕胎することもフランスでは違法 もう一人は歌手になることを夢見ているポム。写真館で以前近くに住んでいたシュザンヌの写真をみつけ連絡、彼女のために実家に嘘をついて一肌脱ぎそれが原因で家を飛び…
5時から7時までのクレオ*1 アニエス・ヴァルダ監督作の『5時から7時までのクレオ』を観ました。 病院の診察結果を待つパリで活動するシャントゥーズのクレオ、彼女の夏至の夕刻5時から7時までを追ったストーリーです。 作中と現実でほぼ同じ時間が流れるライブ配信のような作品で、目元が鋭くてかっこいいクレオを演じるコリンヌ・マルシャンのファンになりました。 映されているのはクレオの世界の見方が変わるまでの瞬間で、5時から6時頃までのクレオは診察結果に怯えていますが、それ以上に他人の視線に対して恐怖を抱いています。 自分が世界に目を向ける時には、自分の世界に対する関係が築かれますが、そこに他人が介在する…
幸福 アニエス・ヴァルダ監督作の『幸福』を観ました。 内装業を営むフランソワには妻・テレーズに2人の子供たちピエロとジズーに囲まれる中で魅力的な郵便局員・エミリーに出会い、フランソワは2人の女性と2人の子どもたちと愛を育み幸せに日々を過ごすというストーリーです。 ヌーヴェル・ヴァーグによくある男性2人の間にファム・ファタルという図式が今作では女性2人にオム・ファタルの図式になっている新鮮な一作です。 この図式の中でヴァルダ監督はフラットに3人を映し、決して登場人物の誰かに加担することがないので恐ろしい作品になっています。 そして今作は誰にとっての『幸福』なのかといわれたら、男性名詞の原題"Le…
情報はブログに書いた時点のものになります。詳細は公式サイト等を参照ください。配信サービスはAmazon Prime, U-nextを中心に記載しております。 「アニエスによるヴァルダ」 in 2019 配信サービス: Amazon Prime 見放題, U-next 「冬の旅」 in 1985 配信サービス: U-next
引用元:filmarks.com 南仏の漁村・ラ・ポワント・クールト 久しぶりに故郷に帰ってきた夫(フィリップ・ノワレ) その彼を追って、パリから数日後にやって来た妻(シルヴィア・モンフォール) 結婚4年目を迎え、「今回の休暇は里帰りを」という認識の夫に対して、妻の方は離婚に向けた話し合いをするつもりで来ていた 話し合いと言っても、自身の考えが変わることは想定になく、夫に理解してもらうつもりでしかいなかった妻だったが、海岸沿いを散歩しながらお互いについて、或いは夫婦について、そして愛について語り合ううちに、夫の静かな愛情を再認識し始める 一度離婚を考えた女性の意見が変わることに多少の違和感(そ…