Agnès Varda ベルギー出身の映画監督。 1928年5月30日、生まれ。
1966年製作/95分/フランス原題または英題:Les creatures U-NEXTで配信中https://video.unext.jp/title/SID0166284?rid=SID0166284&utm_medium=a_n&utm_campaign=a_n&utm_content=SID0166284&cid=D33365&utm_source=filmarks&adid=XXX 監督・脚本 アニエス・ヴァルダ出演 カトリーヌ・ドヌーブ ミシェル・ピコリ あらすじ とある島に移住してきたミレーヌ(カトリーヌ・ドヌーブ)は、SF作家である夫のエドガー(ミシェル・ピコリ)が起こした自動…
アニエスによるヴァルダ 先日、『アニエスによるヴァルダ』(2019)という一風変わった映画を鑑賞した。アニエス・ヴァルダのフィルモグラフィーを総括するような、自身をテーマとした特異なドキュメンタリーであり、実際にこの作品が大監督の遺作となった。 アニエス・ヴァルダはヌーヴェル・ヴァーグを出発点とするフランス系の映画監督で、特に『5時から7時までのクレオ』が出世作。と言いつつ、僕は映画鑑賞に関してはまだまだド素人で、なんともこの遺作になってしまった『アニエスによるヴァルダ』を最初に観てしまったのだ。おかげで彼女の映画監督としての軌跡も朧気ながら掴めたし、それはそれでよかったのかもしれない。 今は…
1975年のフランスのドキュメンタリー映画。 監督はアニエス・ヴァルダ。 アニエス・ヴァルダはヌーヴェルヴァーグの左岸派の一人。 カイエ・デュ・シネマ誌の事務所がセーヌ川の右岸にあったのに対し、セーヌ左岸のモンパルナス界隈に集まっていたので「左岸派」と呼ばれていたらしい。 香水屋のおばあさんの顔がどこかの女優さんのような顔でなんともこの映画を観たいと思わせる顔で映画を観てしまった。 このおばあさんの笑顔で普通の一般市民なのに素敵だなと思わせる人で、普段は愛想も良くないしお客さんが来てもむすっとしているんだが、それでもこのおばあさんから目が離せない。 ダゲール街の人々は普段の生活をしていて、食料…
歌う女・歌わない女 [VHS] ビデオメーカー Amazon 77年 アニエス・ヴァルダ 60年代から70年代のフランスの二人の女性の人生を交錯させながら描いた映画 冒頭からくたびれた女の写真を並べる写真館がでてくる。粘りに粘って女たちがそんな表情になったとき写真を撮るというカメラマン。 主人公の一人シュザンヌは既婚者であるそのカメラマンとの間に二人の子どものある女。三人目を妊娠したけれど産む財力もなければ、堕胎することもフランスでは違法 もう一人は歌手になることを夢見ているポム。写真館で以前近くに住んでいたシュザンヌの写真をみつけ連絡、彼女のために実家に嘘をついて一肌脱ぎそれが原因で家を飛び…
5時から7時までのクレオ*1 アニエス・ヴァルダ監督作の『5時から7時までのクレオ』を観ました。 病院の診察結果を待つパリで活動するシャントゥーズのクレオ、彼女の夏至の夕刻5時から7時までを追ったストーリーです。 作中と現実でほぼ同じ時間が流れるライブ配信のような作品で、目元が鋭くてかっこいいクレオを演じるコリンヌ・マルシャンのファンになりました。 映されているのはクレオの世界の見方が変わるまでの瞬間で、5時から6時頃までのクレオは診察結果に怯えていますが、それ以上に他人の視線に対して恐怖を抱いています。 自分が世界に目を向ける時には、自分の世界に対する関係が築かれますが、そこに他人が介在する…
幸福 アニエス・ヴァルダ監督作の『幸福』を観ました。 内装業を営むフランソワには妻・テレーズに2人の子供たちピエロとジズーに囲まれる中で魅力的な郵便局員・エミリーに出会い、フランソワは2人の女性と2人の子どもたちと愛を育み幸せに日々を過ごすというストーリーです。 ヌーヴェル・ヴァーグによくある男性2人の間にファム・ファタルという図式が今作では女性2人にオム・ファタルの図式になっている新鮮な一作です。 この図式の中でヴァルダ監督はフラットに3人を映し、決して登場人物の誰かに加担することがないので恐ろしい作品になっています。 そして今作は誰にとっての『幸福』なのかといわれたら、男性名詞の原題"Le…
情報はブログに書いた時点のものになります。詳細は公式サイト等を参照ください。配信サービスはAmazon Prime, U-nextを中心に記載しております。 「アニエスによるヴァルダ」 in 2019 配信サービス: Amazon Prime 見放題, U-next 「冬の旅」 in 1985 配信サービス: U-next
引用元:filmarks.com 南仏の漁村・ラ・ポワント・クールト 久しぶりに故郷に帰ってきた夫(フィリップ・ノワレ) その彼を追って、パリから数日後にやって来た妻(シルヴィア・モンフォール) 結婚4年目を迎え、「今回の休暇は里帰りを」という認識の夫に対して、妻の方は離婚に向けた話し合いをするつもりで来ていた 話し合いと言っても、自身の考えが変わることは想定になく、夫に理解してもらうつもりでしかいなかった妻だったが、海岸沿いを散歩しながらお互いについて、或いは夫婦について、そして愛について語り合ううちに、夫の静かな愛情を再認識し始める 一度離婚を考えた女性の意見が変わることに多少の違和感(そ…
冬の旅・さすらう女 アニエス・ヴァルダ監督の『冬の旅・さすらう女』を観ました。原題は『屋根も法もなく』で邦題は『冬の旅』または『さすらう女』です。 タイトル通り屋根も法もなく自由に身を任せ南仏の田舎をさすらう若い女性の物語。 あらすじだけ聞くと楽しそうでドラマチックな展開を期待してしまいますが、本作は全くそんなことはありません。 というのも上映開始早々に若い女性の凍死体が現れ、彼女が何者であるのか調査するために警察が彼女と面識があった人々に訪ね歩くことからストーリーは始まります。 以降はシネマ・ヴェリテ風なインタビューと劇映画が組み合わさった構成が続きます。 凍死体で発見された女性の名前はモナ…
引用元:filmarks.com パリのモンパルナス フランスの西部や南部に行く列車のターミナル駅があるので、何度か行ったことはあるけれど、いつも早朝(そして夜戻って来る)なので街並みをちゃんと見たことが無い アニエス・ヴァルダ監督は、モンパルナスにあるダゲール街(街というより「通り」)に暮らしていた(下図の青い点線 約600m) 幼い子供を抱えて撮影所やロケハンに行くことが叶わず、自宅兼事務所のあるダゲール街で、電源ケーブルが届く範囲で、行きつけの商店を撮影、店主らにインタビューしたドキュメンタリー 美容院、精肉店、パン屋、仕立て屋、香水を売っている雑貨屋、時計屋、自動車学校にアコーディオン…