朝4時、母のルーティーンと同じ時間に起床。 私は眠たくてたまらない、夢現のまま朝食ボックスをもらいワゴンに乗り込む。 私たちとメキシコ人カップル、オーストラリア人夫婦の6人を載せたワゴン車は砂漠の中を南へ南へと進んでいく。 初めは暗くて見えなかった外の景色も、徐々に朝日に照らされて見えてきた。 何もない荒野に、ポツポツと作業している人たちが見える。 2年前はこんなに人がいなかったのに、何をしているんだろう? ガイドさんに聞いてみると、新幹線を作っているとのこと。新幹線がカイロから開通すれば、アブシンベル神殿まで日帰りで行けるようになるんだとか。 それでも私はクルーズ船に乗りたいのだけれども。 …