アルファロメオ アルファ159
アルファロメオが2005〜2011年にかけて生産した自動車。大ヒットした156の後継機であり、かつて資本提携していたGMグループとの共同開発による“プレミアム・プラットフォーム”を用い、従来の156(932系)と比較し大幅に剛性が向上している。
ジョルジェット・ジウジアーロのデザインによるセダンボディとワゴンボディ(スポーツワゴン)が存在し、同じプラットフォームを用いた系列機にクーペの“ブレラ”とオープンの“スパイダー(第3世代)”があり、これらを“939系”とも称する。
日本市場には2006年からフィアットオート・ジャパン(現・フィアットオートモービルズ・ジャパン)により正規輸入され、エンジン/駆動方式は2.2リッターJTS・直列4気筒/FF方式と、3.2リッターJTS・V型6気筒/AWD方式の2系統。
トランスミッションは6速MTと、2.2には6速セレスピード(ATモード付2ペダルMT)、3.2には6速Qトロニック(MTモード付トルコン式AT)がそれぞれ設定された。
当初は左ハンドル・6速MTのみの設定であり、後に右ハンドルやセレスピード、Qトロニックが追加された。6速MTモデルの輸入期間は比較的短く、特に2.2の右ハンドル6速MTは希少である(2.2の左ハンドル6速は2008年頃までメーカーオプションとして存在した。3.2の右ハンドルはQトロニックのみ)。
他に並行輸入で1.75リッター+ターボの“1750TBi”が少数輸入された。
前作156ほどの大ヒットとはならず、また「ドイツ車的になった」という声も多かったが、その完成度は高い(各部の品質向上はもとより、ボディ構造や各種エアバッグによる衝突安全性能、スタビリティコントロール等)。
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