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イクメン

(社会)
いくめん

イクメン

育児を積極的に率先して行う男性を意味する。イケメンを転化させた言葉。子育てパパ。
育児休業基本給付金などの制度を利用し、育児休暇をとり育児を行う男性が増える傾向にある。ただ、収入が減る、評価が下がるといった理由で抑制もかかり、まだまだ少ない現状にある。一方で、NHKのニュース番組でイクメン特集が組まれたり、ベネトンから「イクメン」バッグが発売されたり、さらにはパパ手帳なるものが普及するなど、若い男性を中心とした新たなブームが誕生するかもしれない。

厚生労働省の取り組み

2010年6月17日、厚生労働省が作戦を開始した。男性にもっと育児に参加してもらうための啓発イベント「イク(育)メンプロジェクト」の発足式を開いたのだ。仕事だけでなく、育児に積極的に取り組む男性を「イクメンの星」として専用サイトで紹介する。さらに、育児休業を取りやすいように企業への広報も強化し、仕事と家庭を両立できる環境を整える狙いだ。発足式で長妻昭厚労相は「私自身は選挙選挙の人生で……」と反省しつつ、「これからはなるべくうちに早く帰って、子育てにも取り組んでいきたいと思う」と“イクメン宣言”をした。
イクメンプロジェクトの詳細については→http://ikumen-project.jp/index.html(イクメン登録やイクメンサポーターの登録、イクメン宣言の閲覧などが可能)

厚生労働省の調べ

厚労省によると、日本の男性の家事・育児時間は週平均1時間。米国やドイツの3分の1という。同プロジェクトの推進チームの座長を務める特定非営利活動法人(NPO法人)ファザーリング・ジャパンの安藤哲也代表理事は「若い世代を中心に意識は変わっている。(イクメンを)ブームでなく恒常的なものにしたい」と抱負を語った。

今後の展開

今後はミニブログ「ツイッター」を使ったり、シンポジウムを開いたりして認知度を高める計画。同プロジェクトを意識してか、自民党は参院選マニフェストに父親の育休取得の環境整備「8819(パパイク)運動」の推進を盛り込んだ。

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