パイドラ(フェードル)とテセウス(テゼー) テセウスの悔恨 ジャン=フィリップ・ラモー(1682-1764)のオペラ、『イポリートとアリシー』。 今回は最終幕となる、第5幕です。 舞台は、第4幕と同じ、海辺に面したアルテミス神殿のある森です。 絶望した王、テセウスが取り乱しながら独唱します。 王妃パイドラは自殺を図り、瀕死の状態でテセウスに真実を打ち明け、死んでいったのです。 そして、最愛の息子を信じることができず、死に追いやってしまいました。 まさに、運命の神が予言した〝我が家の地獄〟が成就してしまったのです。 ラモー:オペラ『イポリートとアリシー』「第5幕」 Jean-Philippe R…