1900-1955 20世紀のフランス出身のシュルレアリスト画家。 アンドレ・ブルトンに「最も純粋なシュルレアリスト」であると評された。 代表作として「緩慢な日」など。
イヴ・タンギー ( Yves Tanguy : 1900 - 55 ) 「反頭脳 Vol.II - 巨人のための真夜中 C」 1949年作 銅版画+ポショワール [ Size : 9.6 x 6.8 cm, Ed.200, Wittrock 17C ]
イヴ・タンギー ( Yves Tanguy : 1900 - 55 ) 「反頭脳 Vol.II - 巨人のための真夜中 A」 1949年作 銅版画+ポショワール [ Size : 9.6 x 6.8 cm, Ed.200, Wittrock 17A ]
Kay Sage Catalogue Raisonné ASIN : 3791357859 出版社 : Prestel (2018/10/2) 発売日 : 2018/10/2 言語 : 英語 ハードカバー : 520ページ ISBN-10 : 9783791357850 ISBN-13 : 978-3791357850 寸法 : 27.61 x 6.65 x 25.88 cm
長尾天A5判上製/336頁(+別丁図版8頁)/定価=5000円+税ISBN978−4−8010−0075−9 C0071装幀者=齋藤久美子シュルレアリスムの極限へ。我々をたえず読解へと誘いながらも、けっして語りえない領域を指し示すに留まるイヴ・タンギーのイメージ。デ・キリコの形而上絵画,シュルレアリスムの方法論,心霊学との構造的類似,バイオモーフィズムの潮流,エスと集合的無意識,そして2番目のパートナーであるケイ・セージ……タンギーを取り巻く様々なコンテクストを通して,〈語りえないイメージ〉の構造を説き明かす。【目次】序論 アーチの増殖第1章 生涯,作品,先行研究第2章 イメージの領域第3章 …
イヴ・タンギー美術館(YVES TANGUY美術館) 1991年8月逗子マリーナ内に開館したが数年後に閉館 41点所蔵だった 作品は2001.5にクリスティーズNYにて競売にかけられた(カタログ有り)
イヴ・タンギー、シュールレアリスムの作家です。 「個人的に知っておくべきだけどなぜかスルーしてきた作家」のひとり。 biomorph「生物的形態」、という形容のされ方をする彼の作品の特徴は 自分の作品にも共通するところ、と勝手に思っています。 彼は早くに亡くなったせいか、作品数が限られているようで 作品集も近い年のものがありません。大体シュールレアリスムの文脈で 抱き合わせで紹介されることが多い。 奥さんのケイ・セージも似た感じの作品を描いていて、 そちらは立派なカタログレゾネが出ている。いずれゲットする。
最近ちらほら読むようになった「もっと知りたい」シリーズ 筆者の長尾天については、以前長尾天『イヴ・タンギー―アーチの増殖』 - logical cypher scape2を読んだことがあったが、その後、キリコについても著作を出していたようだ。今、上の記事を確認したら、タンギー本でもキリコに1章割いていたのだな。 この本では「神の死」と「父の死」を軸にしながら、キリコの絵を読み解いていっている。 「神の死」はむろんニーチェからの影響のこと、そして、キリコは10代の頃に父親を亡くしており、そのことも度々作品に現れている、という。 主には、この絵に描かれているこれは○○の象徴で~みたいな感じで絵の読…
描かれたイメージが無根拠に散乱しているのではなくとりあえず3次元的な空間に立脚していることを最も手軽に表現したいとき、ひとは手始めに線を一本引いてそれを「地平線」だということにするだろう、というような意味のことを含めた魅力的な文章を鈴木雅雄がイヴ・タンギーの絵についてどこかでかいていたと思う(3冊のマンガ論本のたぶんどれかで)。紙面をざっくりと分割してみせる一本の横線は、そこに描かれたイメージに対してたしかに最低限の保証というか、たやすく地平線/水平線だと無理矢理納得させられるやりかたの魔力がある。
(Facebook投稿記事) アンドレ・ブルトン「シュルレアリスムと絵画」、読了。20世紀の精神科医ブルトンによる、絵画分析を主としたエッセイ集です。 ブルトンの書いた本文もさることながら、日本語訳と詳説も最高峰のものでした。巻末の索引に至るまで書かれた文字は余す所なく全て読み、全部で584ページありましたが骨の髄までしゃぶり尽くした感もあり、この本にはそれをするだけの価値があるような気がします。ちなみに、価格は本来ならばプレミアが付いて1万円を超えるはずでしたが、神保町の古本屋である日本特価書籍さんにて2800円という格安の値段で購入することが出来ました。 内容は、やはりブルトン独特の難解さ…
水声社の前身は、「書肆(しょし)風の薔薇」という名前の出版社だった。 もしかしたら、風の薔薇という言葉の元ネタを見つけたかもしれない。 ブルトン「シュルレアリスムと絵画」のp.206に、こんな記述がある。 (「イヴ・タンギー プロローグ」という章にて。) 「人間の姿をしたものがここから消えてゆくのは、それらの痕跡から生まれた形象たちにとってかわられるためなので、しばらくのあいだ、方位盤となる風の薔薇たちだけがその役をはたすでしょう。」