《ヴィクトリア朝⑤》 長期のヴィクトリア女王在位の後王位を継いだエドワード7世は60歳に達していました。王には、長男アルバートと次男ジョージの二人の王子がいました。 長男アルバート王子と次男ジョージ王子(後のジョージ5世) しかしアルバートはヴィクトリア女王在中の1892年に肺炎で急逝してしまったのです。30歳そこそこの若さでした。ケンブリッジ大学や海軍に在籍していた頃から素行が悪く、過飲による通風に悩んだり、性病の噂さえあったらしい。死の前年にはヴィクトリア女王の肝いりで、女王のお気に入りであった女王の従姪(いとこの子)のメアリー・オブ・テックと婚約して、死の年に結婚式を挙げるばかりになって…