奥田英朗による小説作品。
地下鉄の構内を爆破したり、人気歌手に小包爆弾を送りつけた「草加次郎事件」に着想を得た作品。
『野性時代』2006年7月号〜2008年10月号に連載された。
2009年、第43回吉川英治文学賞受賞作。
2013年、テレビ朝日開局55周年記念番組としてテレビドラマ化。
昭和39年夏。10月に開催されるオリンピックに向け、東京は世界に冠たる大都市に変貌しようとしている。この戦後最大のイベントの成功を望まない国民は誰一人としていないような風潮だった。そんななか、東京で相次いで爆発事件が発生。同時に「東京オリンピックを妨害する」という脅迫状が当局に届けられた。 警視庁の刑事たちが事件を追うと、一人の東大生の存在が捜査線上に浮かぶ……。