カオスの縁

記事の内容 今回まとめたいテーマは、科学哲学です。 科学と哲学、その両方を学べるとても楽しい領域ですよね。 科学とは何か、科学哲学とは何かを学ための本を紹介します。 それでは、目次をご覧ください。 記事の内容 このブログ全体のガイドラインはこちらへ 本紹介 科学哲学への招待 科学哲学の冒険 「科学的思考」のレッスン 科学的とはどういう意味か はじめての科学哲学 表現と介入 科学を語るとはどういうことか 科学者はなぜ神を信じるのか もうダマされないための「科学」講義 ルポ 人は科学が苦手 科学と非科学 統計学を哲学する 現代哲学のキーコンセプト 確率 物事のなぜ 原因を探る道に正解はあるか 科学…

「なんであんな言い方したんだろう？」 「この胸のモヤモヤはなんだろう？」 「本当はどうしたいんだろう？」 あなたは、自分の心に関するこういう問いに答えられるだろうか？ 自分の感情に関する質問に、自分ごととして答える事を、「責任」という。 なぜなら、責任は、英語でresponsibilityという。その語源は、"Response(問われて答える)＋Ability(能力)"。 面白い事に、日本では自業自得としてハラキリやら辞職やらに追い込む為のワードという印象が強いが、英語圏では"問われたら答えられる力"となる。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ [義務感はあれど責任感はなかった] 話が脱線するが、 僕は昔ア…

この記事は、Turing Advent Calendar 12/19の記事です。 www.turing-motors.com 昨日の記事に引き続き、ルールベース(形式的な手法)との比較のお話です。 情報科学や論理学で重要な考え方として、「形式化」というものがあります。これはプログラムの考え方そのものでもありますが、世界の事象の在り方や働きの「本質」を抽出し、その定義のみからその事象を再現できるように、厳密に定義されたモデルを構築する営みのことです。Turing機械が、人間の知的活動を形式化したモデルであると同時に、計算とは何かを理解するための道具となっているように、我々情報科学に従事する人々は…