物理学の実験で,2枚の金属板を非常に近い距離まで離して置くと,互いに引き合うという現象。 真空の性質を調べるために有用。
この現象を説明するためには,リーマンゼータ関数の繰り込みが関係するため,数学的にも注目される。
カシミール効果というのは、真空中に平板を二枚置いたときに量子ゆらぎの存在によってその平板の間に引力が発生するという現象である。逆に言うとこの現象が存在すると量子揺らぎによるエネルギーが存在することが分かる。 ちなみに、なぜこれに触れるのかというと、岡田勘三 著 「カシミール物理への招待」 (日本評論社) という本をちらちらとみていたからである。この本自体はいろいろなことを解説していて勉強にはなったが、肝心のカシミール力の導出をしておらず、参考文献に挙げられていた P. W. Millonni "The Quantum Vacuum : An Introduction to Quantum El…