ズーフ・ハルマの筆写ということでは、大坂の適塾の話が有名です。前々回写真も載せましたが、2階にある3畳ほどの小部屋が通称「ズーフ部屋」と呼ばれる部屋で、塾生たちがこの部屋にある一組の辞書を自身のものとするために書き写したのです。(それ以外に他から頼まれて筆者し、代金を受け取る「アルバイト」もあり、良い収入源となっていたようです) ズーフ部屋 別角度から 「一組」と書いたのは、この辞書が一冊ではなく分冊形式だったから。wikipediaによると約50,000語を収録し、全58巻だったといいます。アルファベット27文字(オランダ語には26文字に加え「IJ」という二重音字が存在します)の倍以上の冊数…