連休もいよいよ最終日。 東京は朝から雨。しとしとと、路面を打つ音が絶え間なく続いています。 事務所前の通りも、いつもより静かで、 人通りはまばら。 傘をさした人々が足早に歩いていくのを、少しぼんやり眺めていました。 こんな日は、音も思考も、内側に向かって深く沈みがちです。 そしてふと、自分の中にある「比べたがる心」の存在に気づかされます。 たとえば――こんな人がいました。 誰かと比べて、年金を多くもらっていることに安心する人がいます。 誰かよりも貯蓄があることで、人生がうまくいっていると思い込みたくなることもある。 あるいは、高価なギターや楽器を持っていることで、自分の音楽人生が"正しい"と確…