抗酸化物質のポリフェノール・フェノール酸系に分類される香り成分。coumarin。
1868年にウィリアム・パーキンによりケイ皮酸からその合成法を発見され、その反応は後に「パーキン反応」として知られる。
特にセリ科やミカン科、マメ科、キク科に多く含まれる。パセリや明日葉、柑橘類、シナモンなどが身近である。また桜餅に使われる桜の葉は塩漬けにする過程でクマリンが生成され、独特の香りとなる*1。化学式は「C9H602」の芳香族有機化合物。
また肝毒性を持ち、長期過剰摂取をした場合、肝機能を弱めることが懸念されており、EUでは体重1kgあたり0.1mgの摂取量を規定している。また、抗血栓薬の作用を強めてしまう恐れもある。その効果が日焼け止めや防虫剤として使われるケースもある。