《ヴィクトリア朝①》 1837年にウィリアム4世の逝去に伴って即位したヴィクトリア女王はまだ18歳の若さでした。 二十歳のヴィクトリア女王 彼女はウィリアム4世の姪に当たる訳ですから、「ハノーヴァー朝の一員」と位置付けても良いはずですが、今回の絵画展では、『ヴィクトリア女王の時代』として、一つの王朝扱いにしています。これはヴィクトリア女王の在位期間が63年とこれまでに無い長期にわたり、産業も海外進出(植民地経営)も大発展し、英国が世界の大国にのし上がった時期であることもあって、特別に王朝扱いをしたのでしょう。即位の翌々年、同い年の従兄弟であるドイツのケント公アルバートに再会した彼女は、アルバー…