人工中絶が違法だった1960年代アメリカ、弁護士の夫と高校生の娘と暮らす裕福な主婦ジョイは、妊娠とともに、心臓病が悪化し倒れる。このままでは命も危ういと、悩みながらも中絶を望むが、病院の理事会では手術は却下されてしまう。困り果てたときに目にしたのは、道端に貼られた電話番号。それは、妊娠で困った女性を助けるジェーンの秘密の番号だった。 テーマ性ははっきりしていて、映画としても面白い。 このまま妊娠を継続すると死にかねない主人公の目前で、「中絶手術を認めたのは過去に一件だけ」、「100%死ぬわけではない」とタバコをふかしながら手術を拒む理事会の男たちシーンの他人事感、ジョイや電話してきた女性たちを…