戦争において兵士の殺人への抵抗感を払拭できるのは愛だと気付いた鶴見が甘い嘘で腹心作りをするようになる話。 その一方で元々殺人への罪悪感が無く戦後のPTSDにも無縁な戦士適性に優れた強い人材も中には存在することに気付く。 そういった強い戦士であったのが宇佐美であり、だからこそ鶴見は彼を重用していたのであった。 宇佐美と鶴見は同じ新潟出身であり、柔道の道場において兄弟子と弟弟子との関係性にあった。 宇佐美は貧農の子弟であったが柔道に強く、鶴見に認められることこそが、彼の存在意義だったのである。 一見すると宇佐美は第二師団の将校の息子と良好な関係を築いていたかに見えた。だが笑顔で怨恨を隠していたのだ…
アイヌの独立運動の指導者として祀り上げられるアシㇼパさんを杉元が心配する話。 樺太で少数民族たちの文化が近代化により磨り潰されていく姿を目の当たりにしたアシㇼパさん。 どうすれば自分たちの文化を後世に伝えて行けるか苦悩することになる。 その一つの手段として動画撮影が行われるが、生の文化は映像とは異なることを実感するだけだった。 アイヌの文化を守るためには少数民族にナショナリズムを昂揚させ独立国家を作るしかないのか!? いたいけな少女に民族としての重責を課す大人たちに対し、アシㇼパさんを想う杉元は憤慨する。 いたいけな一人の少女に対し、国家だの民族だのといった重責を課す大人たちに憤慨する杉元 消…
鶴見劇場~鶴見中尉が海軍力を手に入れる為に自作自演の鯉登音之進誘拐事件を引き起こす話~。 鶴見中尉はかつてスパイ工作中に愛する妻子を亡くしていた。 極東地域が日本領になれば愛する妻子は日本の土で眠ることになる。 それ故鶴見中尉は日本の北東アジアへの拡大を目論んでいたのである。 その手段として鶴見中尉が欲していたのは自分に対して心から尽くしてくれる人々。 今回は海軍力を手に入れるべく鶴見中尉は鯉登親子に対して工作活動を目論む。 鶴見劇場~鶴見中尉が欲するのは自分の為になら死すら厭わない人間関係~ 海軍力を手に入れるため、まずは息子の鯉登音之進の心の闇をケアする 死んだ妻子を日本の土で眠らせるため…
土方サイド:囚人関谷編。蚕の繭の雌雄鑑別器でロシアンルーレットバトル。 本編で主役を張るのは凶運の持ち主!絶対生き残るマンである中年男性門倉利運。 毒を盛られて生き埋めになった土方さんを助けるためにキラウㇱと共に行動する。 囚人関谷はキリスト教徒であったが幼い娘が落雷で死んだことから信仰心が歪んでいた。 使命感を抱く人材に試練と称して毒を盛り、その運命を試していたのである。 運命を乗り越えた土方さんと凶運の持ち主門倉は関谷の試練を乗り越える。 中年男性やジジイたちが自己の人生を賭ける姿 門倉看守部長、全裸になる。 自分の命の使い方 中年男性やジジイが活躍するアニメ、それがゴールデンカムイ。特に…
連れ去られたアシㇼパさんを無事に合流し北海道へ帰還することになった杉元たち。 だがそこへ尾形に恨みを持つロシア人狙撃手ヴァシリこと頭巾ちゃんが襲撃してくる。 防戦一方になるが偶々味噌を購入していた杉元が頭巾ちゃんに白兵戦を挑むことに成功する。 尾形が逃げて無関係となったことを説明する一行であったが杉元とアシㇼパさんの関係に亀裂が走る。 なんと杉元はアシㇼパさんの中に純粋無垢を見ているだけでありアシㇼパさん個人を見ていなかったのだ。 杉元に対して好意を持つアシㇼパさんにとってこのショックは計り知れず杉元との間に溝が生じた。 杉元はアシㇼパさんを神聖視することで自分が救われようとしていただけであっ…