先日入手したサバ科の魚。サバ科ニジョウサバ属のニジョウサバである。種標準和名に「サバ」とついている魚の一種であり、日本産サバ科魚類ではマサバとゴマサバを除く唯一の種であるが、その外見はマサバやゴマサバといった種よりもサワラなどに近いように見える。 ニジョウサバの側線(矢印) その特徴のひとつは体側の側線。体側前方で分岐し、体側後方でふたたび繋がるというもの。側線が二つに分岐するというのはクロタチカマス科でお馴染みではあるが、サバ科では珍しいかもしれない。体側の模様も、いわゆる「サバの模様」ではなく、背中は暗色である。ただ体側中央に大きな円形斑が入ったりするので、ほかの種と見分けられるかもしれな…