17 1990年代以降、外国からの直接投資と輸出を促進するために政策的に設けられた工業地帯である輸出加工区が設定されるケースも出てきた。原則として製品の輸出を条件に、工場を設置しようとする外国企業に対して、税制、事務手続き、工場用地取得などで優遇措置をとる地区のことである。 〇「輸出加工区」は教科書に記述はないが、かつてセンター試験で問われたことがある。輸出主導型経済成長を目指す国の間でかなり広がりを見せている。現在、この「輸出加工区」で、労働法の適用が免除され、労働組合活動や団体交渉に制限が課されているところがあり、ILOが問題視している。サプライ・チェーンにおいても「ディーセント・ワーク」…