フロリダ効果とは、先行情報に引っ張られて行動が変わってしまう傾向のことをいいます。 1991年に、アメリカの心理学者であるシャロン・シャフマンが行った実験で発見されました。この実験では、被験者を2つのグループに分け、グループAには「高齢者」に関する単語を見せ、グループBには「若者」に関する単語を見せました。その後、両グループの被験者を歩行速度を測定する装置の上を歩かせたところ、グループAの被験者の歩行速度がグループBの被験者の歩行速度よりも遅くなったことが観測されました。 この実験の結果から、高齢者に関する単語を見た被験者は、高齢者のイメージが強く喚起され、高齢者は歩く速度が遅いという先行情報…