封切り二日目。 席数244の【CINE6】の入りは七割ほど。 前作を復習鑑賞せずに劇場に向かったので、ストーリーがジブンの頭の中できちんとつながるだろうか?との一抹の不安。 が、結果的にそれは全くの杞憂。人物の背景や過去の出来事もエピソードに付随し、ちゃんと想起され立ち上がる。 それだけ、監督の『ドゥニ・ヴィルヌーヴ』の造り込みが巧みなのだろう。科白やシーンで、さりげなく匂わせる手練の技。 一作目で砂漠に逃れた『ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)』と『ポール(ティモシー・シャラメ)』母子は砂漠の民に迎え入れられ、片や「教母」として、片や「救世主」として崇められる存在となって行く。 とりわけ『ポ…