この数年はピーク時に比べて業務量は少なくなったものの、先月までは社内外の会議や打ち合わせ、資料の締め切りなどでスケジュール表は埋まっていました。 十二月のスケジュール表は、当然のことながら真っ白。それを見て、わずかながら寂しさを覚えるのは、若い人たちの成長ぶりを垣間見たり、気の合う同僚と阿吽の呼吸で仕事を仕上げたりといった、やや大袈裟に言うと“仕事のカタルシス”を得られなくなるためです。 それでも、仕事を離れたメリットは大きいと感じています。まず、三十年余り続いていた“日曜日の憂鬱”がなくなりました。もっとも、今や平日と週末の境目のない生活となったので、そもそも曜日を気にすることもなく、翌日の…