封切り二日目。 席数129の【CINE2】の入りは七割ほど。 「第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門」に出品も、上映中に退席者が続出したとのいわくつきの一本。 もっとも、自分の鑑賞時には誰も中途退出者はいなかったが。 思わず身もだえし居心地が悪くなる、神経を逆なでするグロテスクシーンは頻出も耐えられないほどではなく。 彼の地では、審査員を含めてどれだけデリケートな人々が多いのか、と逆に首を傾げる。 『デヴィッド・クローネンバーグ』の作品は世評では〔ヴィデオドローム(1983年)〕も個人的には〔デッドゾーン(1983年)〕と〔ザ・フライ(1986年)〕が双璧。 後者は監督得意のフィジカル…