巨大な船舶を動かすエンジンや、工場の生産ラインを支える専用工作機械。その心臓部で、ミクロン単位の精度が求められる重要部品が、四国の緑豊かな山間の工場で静かに生み出されています。ホーニングやラッピングといった、金属を極限まで滑らかに磨き上げる超精密加工技術を武器に、日本のものづくりを支える職人集団、それがヤセック高知です。今回は、大手機械メーカー・山科精器の製造子会社として、専門性の高いものづくりを担う株式会社ヤセック高知の決算を分析します。その財務諸表には、今期の黒字達成という光明と、過去の厳しい道のりを示す累積欠損という、再生への道のりの険しさが同時に映し出されていました。 20250331…