任天堂の家庭用ゲーム機「スーパーファミコン」の廉価版。サテラビュー専用カセット『BS-X』等を除き、ほぼ全てのスーパーファミコン専用ソフトを使用可能。
サテラビュー接続端子を省いたり、同梱するコントローラを1つにするなど随所でコストダウンを計っている。
1998年3月27日発売。希望小売価格7,800円。2003年9月をもって生産終了。
使用に必要な周辺機器類
- スーパーファミコンJr.本体(SHVC-101)
- ACアダプタ(HVC-002)asin:B000066722
- スーパーファミコン専用カセット(SHVC-006等)
- カセットに合わせた専用コントローラ(SNS-102,SHVC-005等)
- 下記専用オプションケーブルのうち、いずれか一組
- モノラルAVケーブル(SHVC-007)asin:B00005QDJK
- ステレオAVケーブル(SHVC-008)asin:B00005QDJL
- NINTENDO64用RFモジュレータ(NUS-003(JPN))と、RFスイッチ(HVC-003)
- NINTENDO64用RFモジュレータ(NUS-003(JPN))と、RFスイッチUV(NUS-009(JPN))
- コンポジットビデオ信号入力、もしくはアナログテレビアンテナ入力端子を備えた、家庭用テレビ受像機等
- 家庭用AC100V電源、いわゆる電源コンセント(電源規格の異なる海外等では使用不可)
映像信号と音声信号は一般的なRCA端子ではなく、特殊な形状の端子(AV OUT端子)から出力されている。専用のAVケーブルが必要。
コンポジットビデオ入力(丸くて黄色いRCA端子のこと)が可能なテレビに、モノラルAVケーブル、またはステレオAVケーブルを使用するのが、簡単かつ一般的であり、またRF出力と比較して高画質になる。ビデオ入力端子がついていない、相当に古いアナログテレビ受像機に繋ぐ場合でない限りは、RF出力を使う必要は無い。
ACアダプタ・AVケーブルには、任天堂純正品以外でも、任天堂ライセンス品(SFマークの付いた製品)であれば問題なく使用可能。ACアダプタには、ファミリーコンピュータ・スーパーファミコン・バーチャルボーイ用ACアダプタを。AVケーブルには、スーパーファミコン・ニンテンドウ64・ゲームキューブ用AVケーブルが使える。
周辺機器には、任天堂非ライセンス品の粗悪品も存在するので、注意が必要。
RFモジュレータの出力をRFスイッチを挟まずに、テレビのアンテナ入力に直結すると、事故の原因になる。アナログテレビ放送が終了したからといって、直結してはならない。
オプションケーブル対応表
− |
モノラルAVケーブル(SHVC-007) |
ステレオAVケーブル(SHVC-008) |
S端子ケーブル(SHVC-009) |
RGBケーブル(SHVC-010) |
SFC |
○ |
○ |
○ |
○ |
SFC Jr. |
○ |
○ |
× |
× |
スーパーファミコン(SHVC-001)との差異
映像出力信号の一部が削除
スーパーファミコンJr.では通常、ステレオAVケーブル、もしくはモノラルAVケーブルを使用するのが一般的である。
S端子出力とRGB出力が使用不可能に
スーパーファミコンでは使用可能であったRGB21pin出力とSビデオ出力が使用不可能になった。S端子・RGBケーブルを接続しても、映像信号は全く出力されない。
RF出力に外付けRFモジュレータが必要に
スーパーファミコンには内蔵されていたRFモジュレータが削除された。RF OUT端子は存在しない。RF出力の際には、RFスイッチに加えてN64用RFモジュレータ(NUS-003(JPN))が必要になる。
一部機能・付属品の削除
- 底面の21PIN拡張コネクタが廃止され、サテラビューが接続不可能になった。
- カセット取り外し用のイジェクターが廃止され、カセットを手で掴んで引き抜く方式になった。
- カセットのロック機構が廃止された。電源がONの状態で、誤ってカセットを取り外してしまう危険がある。
- パワーランプLEDが廃止された。
- 専用コントローラ(SHVC-005)2個の代替に、専用コントローラ(SNS-102)が1個のみ同梱された。SHVC-005とSNS-102は、ほぼ同等品であり、操作感も変わらない。相違点は、SNS-102のケーブルがSHVC-005よりも長い他、色が多少異なるなど。
その他特徴など
- スーパーゲームボーイ(SHVC-027),スーパーゲームボーイ2(SHVC-042)が使用可能。
- サテラビュー(スーパーファミコン衛星放送)専用ACアダプタ(SHVC-032)は使用不可能。
- サテラビュー専用カセット『BS-X』(SHVC-ZBSJ-JPN)は、メモリーパック内に保存したデータの実行ならば可能。
- 筐体のデザインが大幅に変更され、小型・軽量化された。
- ニンテンドウパワー用SFメモリカセットを同梱して販売されたケースもあった。
メーカ修理サポート
任天堂ホームページを参照。
カセットに内蔵されたバッテリーバックアップ用のリチウム電池が切れて、セーブ機能が使用不可能になっているケースが多々有る。
一般のユーザには、リチウム電池の交換作業は不可能である。特殊な工具や電池が必要となる上に、無理な電池交換作業は火災や怪我の原因となるので、非常に危険。
各種周辺機器