生体内に存在する生理的ステロイドであるコルチゾールは「ストレスホルモン」といわれるように、生体に侵襲が加わった際に分泌され,生体の恒常性維持に重要な役割を担う。 通常の血清コルチゾール濃度は5〜24mcg/dl コルチゾールはストレスホルモンとも言われるように、身体ストレスや低血圧、重症感染などにより 血清コルチゾール濃度は40-50mcg/dlと高くなる。 何らかの原因により最適値以下のコルチゾール産生となれば、「機能的」または「相対的な」副腎機能不全がおきる。 敗血症性ショックではコルチゾールの分泌不全に加えて、糖質コルチコイド受容体の減少や組織反応性の低下により、糖質コルチコイド活性が低…