第159話 グランマのお店のポテンシャル コーヒーを飲み終えると、ベンも「仮眠する」と二階へと上がっていった。どうやらここ数日の夜遊びが祟って、彼らは相当な寝不足のようだった。 しかし、寝る前にカフェイン摂取とは、全くよく分からない行動である。 普通は目覚ましに飲むものであるが、ベンほどの大男だと、余程の量を摂取しなければ、コーヒーは眠気覚ましにすらならないのかもしれない。 やがて珍しく店主のマイクが宿にやって来た。 そして僕を見つけると、何やらビニール袋を持って近づいて来た。 「あなたのだよ」と渡されたそれを確認すると、僕の服だった。 今日、隣のランドリー屋に預けた洗濯物を、女性店主が、僕の…