イスラム教の開祖であるムハンマドに聖典コーランが啓示されたと伝えられる神聖な月。ラマダーン。
イスラム暦第9月。Ramadan。رمضان。
ラマダンにあたる約一ヶ月、イスラム教徒は曙の祈りから日没まで断食・禁欲をしなければならない。タバコだけでなく香料、性行為も日中は断ち、水も飲めない上に、唾を飲み込むことも禁止する宗派もある。ムスリム五行の一つであるサウムであり(サウム(صوم)とは断食を意味するアラビヤ語)、妊婦や子供など出来ない理由があるもの以外は義務とされる。さらに断食だけでなくアッラーへの信仰をより強くするための期間でもあるため、一ヶ月を費やしコーランを朗読するなどの行為も行われたりする。日没になると断食は一時的に解かれるため、夜の間に食事を済ませ、礼拝などを行う。
ラマダンの最中はイスラム圏の人々の活動能力は低下するため、商業、国際情勢などに影響が出ることもあり、商業においてはオイルマネーの流入低下により東京株式市場株価が下落を見せたり、国際情勢においては六行の一つであるジハードをイスラム過激派が加熱させる傾向が挙げられる。
太陰暦によるため、毎年約11日ずつラマダンの開始日はずれていく。