センシ過去伏線回。グリフィンを異常に怖れ、ハヤニエにされてしまったセンシを救え! 黄金郷の住人から狂乱の魔術師と対話をするには翼獅子を見つけろと言われ新たな目標設定。 ダンジョン探索再開というところで突如グリフィンに襲われセンシが攫われてしまう。 一瞬で空中に攫われたセンシを探すためにマルシルは使い魔を作成し空中から捜索することに。 緊迫した状況の中今回もコミカルなマルシルギャグが冴え渡り間違いなく歴史に残るヒロインとなった。 マルシル作のスカイフィッシュとグリフィンの息を呑む空中戦が見所となっている。 センシ救出後、チルチャックは探られたくない私生活を自ら語り、センシに過去バナをするよう水を…
魔物を食べて自給自足しながら妹を救いに行く話から一転、ダンジョンそのものの謎の話へ。 最初は珍奇な魔物食という側面が強かったダンジョン飯もセカイ設定考察系へと話がシフト。 大抵の作品は話が作者の脳内で生み出した世界観の説明になるとつまらなくなってくるのだが… なんとこの作品はセカイ観が深みのある物になっており食べる事の根源的テーマに迫るのである。 今回はそのセカイ観の一端が示され、カブルーサイドとライオスサイドからアプローチされた。 ダンジョン飯のセカイにおけるダンジョンとは何か 迷宮攻略に一番近いライオスが魔物の事しか考えていないという悲劇いよいよ今回からダンジョンそのものの謎について迫る。…
ダンジョン飯のタイトル通りの内容は第1部まで!第2部はダンジョンマイスター編でセカイ設定考察編となる。 珍奇な魔物食というよりも、「食」全体を描くことが主眼となり死生観や世界観や人生観がテーマになる。 第12話でファリンを救出してめでたしめでたし。もしかして人気が出なかったらこれで終わりだったのかもしれない。 また作者が本当に描きたかったのは、第2部からの死生観であるが、イキナリこれをやったら読者はついてこない。 そのためキャラに愛着を持たせ、モンスターを食うという奇抜な冒険譚を用いて独自性を創出しファンを得たのだろう。 満を持して作者ならではの死生観や世界観が描かれることとなる。 普通はセカ…
レッドドラゴンに食われた妹を助けるために自給自足迷宮探索RTAしていたライオスたち。 迷宮内ならザオリクできるが蘇生の際限が分からないため消化前が目標とされていたのだ。 作戦をもってドラゴン戦に挑むパーティーだが失敗に終わり出たとこ勝負に打って出る。 センシの激励・チルチャックの援護・マルシルの爆焔によりライオスは竜へと飛び移る。 ライオスは竜の逆鱗を攻撃するため足を犠牲にぶらさがり見事剣を突きさすことに成功した。 無事にドラゴンを倒したライオスたちだがどこを探しても妹は見つからなかった。 反芻袋に思い当たったライオスはそこを切り裂くが見つかったのは白骨化した遺体であった。 消化はされていなか…
センシ回その2。魔法を忌避してきたセンシがマルシルとの交流により理解を示す話。 どこぞの社会運動家のように自然保護や生態系の維持に拘るセンシは近代文明を否定する。 近代文明が自然を破壊する元凶であるとし、頑なにその利用を拒絶するのである。 だが自然は人間の手に負えないものであり文明はそれに順応するものだと理解するようになる。 つまりは人間もまた生態系に組み込まれているのでありそれを守ろうとかいうのは傲慢なのだ。 悟りを開いたセンシはマルシルの魔法にも理解を示すようになり視野狭窄が啓けた。 近代文明は自然を破壊するものではなく、自然の脅威に対応するため人間が生み出した生態系の一種 マルシルと和解…
レッドドラゴンに食われた妹を助けるためにダンジョンで魔物を食べながら深層を目指す話。 物語は主に前半と後半に分かれる。前半はダンジョン探索がメインのRPG的ゲテモノ料理モノ。 後半は死生観を題材にした世界設定考察モノとなり食事と生命と欲望の根源的意味が問われる。 最終的に主人公が迷宮の王となり生きることは食べることであるとの結論に達する。 睡眠・運動・食事こそが全ての人間にとって大切なことであると壮大な世界観を持って説いて来る。 前半と後半で作風や雰囲気がガラッと変わるが世界設定考察モノを上手く処理することに成功した作品 主人公ライオスの目的ダンジョン飯は前半と後半で作風が異なる。前半は魔物を…