『七十三歳にしてやや禽獣虫魚の骨格、草木の出世を悟り得たり。故に八十歳にしてますます進み、九十歳にしてなほその奥意を極め、百歳にして正に神妙ならんか。百有十歳にして一点一格にして生きるが如くならん。 葛飾北斎『富嶽百景一跋」』 冒頭のフレーズは、「富嶽百景」で、名を知られた葛飾北斎のものです。 探求熱心なレオナルド・ダ・ビンチもあらゆるものを解剖をしていたような記憶があります。 絵画というものは、その奥にある骨組みを知ってこそ、表現がリアルになるのでしょうか? 静止画の時代でも、その基本が大切だと感じていたのでしょうから、まさに感服です。 また、このフレーズには、人生設計的な、将来を展望する流…