Cesare Borgia, 1475-1507
イタリアルネサンス期の軍人・政治家。 ローマ教皇アレクサンデル6世の息子として当初枢機卿となったが後に俗界に戻り、ロマーニャ公爵・教会軍総司令官となった。イタリアは小国に分裂状態にあり、アヴィニョン捕囚以後は教皇領内にも多くの僭主(シニョリーア)が勢力を持っていたが、軍を率いて僭主を攻め、教皇領を回復して行った。 Wikipedia より
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%82%A2
皆様こんにちは。今日は、海外ドラマ、“ボルジア家~愛と欲望の教皇一族”をご紹介します。タイトルを見て、「ドロドロしているのかな」と思った皆様、正解です!色々とドロドロしていますが、ストーリーも秀一ですし、それぞれのキャラクターも味があって、見どころ満載のドラマです。私は、気になる役者さんも特におらず、そんなに期待せずに軽い気持ちで見始めたのですが、想像以上に魅力的な作品で驚きました。2011年のドラマなのですが、なぜ、約10年もこの海外ドラマの存在に気付けなかったのかと、どんなに残念に思ったことか…。かれこれ十数年以上、DVDを購入することの無かった私ですが、Amazonプライムビデオで現在配…
マキャヴェリ『君主論』はだいぶ昔に読んだことがあるが、あまり印象に残っていない。魅力的な思想とは思わなかったのであろう。先日行われた自民党の総裁選などを見ていると、マキャヴェリズムはいまだに生き続けていて、政治の世界ではなおも実践されているのかもしれないという気がする。それで、にわかにマキャヴェリズムに興味が湧き、『君主論』を本棚から引っ張り出して、ページをめくってみた。マキャヴェリのマキャヴェリズムとはどんな思想なのか。たんなる権謀術数とは違うのか。現代でも通用するものなのか。いろいろ疑問は湧いてくるが、ともあれ『君主論』に即してマキャヴェリズムを理解しないことには始まらない。 『君主論』は…
サマセット・モーム作「昔も今も」表紙 サマセット・モーム作、天野隆司訳、「昔も今も」(ちくま文庫)より フィレンツェでの官職を辞し、サン・カシアーノの農場にひきさがったマキアヴェリが、息子がワナでつかまえたヒバリの串刺しを食べながら呟く こいつら、歓喜のあまり大空高く舞い上がり、ぴーちくぱーちく、心臓が破裂せんばかりに囀ずっていたが、ぐうたら小僧のワナにかかって、焼き鳥にされて食われてしまう。人間も同じだなあ。高邁な理想を追いもとめて、天空高く舞い上がり、美しい夢物語を思い描きながら、無限・永遠を切望して、ぴーちくぱーちく鳴きちらしたあげく、つむじ曲がりの運命の手にとらえられて一巻の終わり、あ…
昔も今も サマセット・モーム/著 天野隆司/訳 出版者 筑摩書房 2011.6 1.概要 (1)サマセット・モームの歴史政治小説の出色の作のひとつ。 主人公は君主論のマキアヴェリで、共和国の書記官としてその外交手 腕や人物像、そして色恋が描かれています。 綿密、周到、冷静と言った文字が私には浮かびました。 一方、公爵ことチェーザレ・ボルジアも傑出した君主として、権謀術 数を尽くす様が描かれています。 時代・立場・環境が違うとはいえ、32歳で亡くなるという短い時間 に、よく考え、動いたものだと思います。 その二人が知略の限りを尽くして頭脳による外交戦を展開しますが、 書き手が自らスパイ活動経験を…
ボルジア家風雲録 下 智将チェーザレの激闘 アレクサンドル・デュマ 著 吉田良子 訳 イースト・プレス 発行 2013年8月15日 第一刷発行 下巻では、フィレンツェに神聖政治をしいたサヴァナローラとアレッサンドロ6世との争いからはじまる。 ローマからのリモートコントロール及び、フィレンツェでの内紛で敗れるサヴォナローラ 各地の政敵を滅ぼし、好き放題する教皇とチェーザレ。もちろん物語なので誇張されたものの多い そんな権力の絶頂のさなか、敵に飲ませるはずだった毒薬を教皇、チェーザレ共に飲んでしまい、教皇は死亡、チェーザレの重い後遺症に苦しめられる。 (塩野先生の本では、毒薬ではなく、マラリアあた…
「サン・シュルピス教会」という 教会があります。 ノートルダム大聖堂の火災からの修復工事により パリ大司教座が 臨時に置かれている 床面積で ノートルダムに次ぐ2番目に大きな教会です。 この教会を横断する位置にパリの子午線が走っており それが 二十年前に世界的大ベストセラーになった 「ダヴィンチ・コード」の 重要なテーマになったりもしました。 そのサンシュルピスの前の広場で 「古書市」をやってた。 広場の大半がキャンバスで囲われて 中にテントでお店がギッシリ。 注意点は 古本市ではなく古書市だということ。 つまり 今でも新書で手に入る中古の本ではなく 新書では絶対に手に入らない時代の 書籍であ…
君主論 (岩波文庫) 作者:マキアヴェッリ,河島 英昭 岩波書店 Amazon 岩波100冊プロジェクト、今回は初めて「白」シリーズをチョイス。 マキアヴェッリの「君主論」です。全文387ページですが、26の章で構成されている本文は200ページほど。150ページくらいは注釈にあてがわれています。 ニッコロ・マキアヴェッリは、1469年にイタリアのフィレンツェで生まれた政治家です。 当時のイタリアは、織田信長がいた日本のように群雄割拠の状態で複数の国にわかれていたそうです。 マキアヴェッリがいたフィレンツェはその中でも弱小の国で、軍隊は傭兵頼みですがコントロールができず、常に周辺国、フランスなど…
ランニングマシンに乗って何度か走ろうとしたけど、なんかどうしても呼吸が整ってこず、膝もかたいような感じがして、今日はやめたほうが良いような気がしたので、最終的には走るのをやめてウォーキングだけにした。 惣領冬実の『チェーザレ』を読み返してみて、やっぱりすっごくおもしろいなあと思った。こんなに意欲的につくられた、読み応えのある歴史マンガって、なかなかないよねえ。しばらく単行本を買ってなくて手持ちは8巻で止まってしまってるのだが、確か13巻で完結したはずなので、また買って最後まで読みたい。でも、歴史上のチェーザレ・ボルジアが、どんな生涯を送ったか知っているだけに、なんか、このさきを読むのがつらいな…
先日出かけた国立博物館特別展「毒」.独自に調べたことをつけ加えながら,内容を少しずつ紹介しています.主催者も「シェアしよう」とすすめていることもあり.https://yachikusakusaki.hatenablog.com/archive/category/毒%2F毒展 (大阪展が明日始まります.実際にご覧になることをお薦めします.実物の力は偉大です) 今日は「毒とおしろい文化 / 亜砒酸とチェーザレ・ボルジア / 鉱物由来の毒」 展示の順序通り紹介するとすれば「鉱物由来の毒」(「毒の博物館」より)ですが,「毒と人間」にあった「毒と白粉文化」「中世から近世の毒」の内容と関連しておるため,一…
『チェーザレ』を配信で見た。このところ、『李香蘭』、『エリザベート』と配信が続いていて忙しかったが、ギリギリ滑り込みで見ることができた。 有名な少女漫画が原作なので読んで予習してから見たかったが、3巻までしか読めず。 キャスト チェーザレ・ボルジア:中川晃教 アンジェロ・ダ・カノッサ:赤澤遼太郎 ロドリーゴ・ボルジア:別所哲也 ジュリア―ノ・デッラ・ローヴェレ:岡幸二郎 ラファエーレ・リアーリオ:丘山晴己 ロレンツォ・デ・メディチ:今拓哉 ダンテ・アリギエーリ:藤岡正明 ハインリッヒ7世:横山だいすけ ミゲル・ダ・コレッラ:橘ケンチ ジョヴァンニ・デ・メディチ:鍵本輝 ドラギニャッツォ:本田礼…
参考: shinichiroinaba.hatenablog.com チェーザレ(1) 破壊の創造者 チェーザレ 破壊の創造者 (モーニングコミックス) 作者:惣領冬実 講談社 Amazon 乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ : 1 乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ (アクションコミックス) 作者:大西巷一 双葉社 Amazon チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷―塩野七生ルネサンス著作集3― 作者:塩野 七生 新潮社 Amazon 日出処の天子(完全版)1 作者:山岸 凉子 KADOKAWA Amazon イタリア・ルネサンスの文化 作者:ヤーコプ・ブルクハルト 筑摩書房 Amaz…
みなさん、こんばんは。くにんです。 新年が明けてから寒い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 ここ数日は強烈な寒波のニュースが続いていました。 暖冬で雪が降らないとそれはそれで困るのですが、寒くなりすぎて雪が降りすぎても困る。自然の営みに人間の都合を押し付けてしまうわけにはいかないのですが、酷い災害にはなりませんようにと祈らずにはいられません。 さて、今回は約440編のマイルストーンです。いつもの通り、肩の力を抜いた閑話です。(#^.^#) まずは、御礼を。 いつも長編物語「月の砂漠のかぐや姫」や短編・掌編小説等の創作物をお読みいただき、誠にありがとうございます! 「月の砂漠の…
【最近読んだ本】 原浩『火喰鳥を、喰う』(角川書店、2020年) B+ おもしろい。表紙のインパクトもさることながら、中身も劣らずおもしろかった。 戦争で死んだ祖父が戦地で遺した日記と、現代において起きる奇妙な事件の謎を追っていくうちに、主人公は少しずつ奇妙な世界に迷い込んでいく。伝奇的なホラーに行くのかと思いきや、小松左京のSF味の入ったホラーを思わせる、現実感覚崩壊小説になっていく。 やや冗長に思えなくもない。小松左京なら短編で書いたんじゃないかと思ってしまうが、戦場で実際になにが起こっていたのか判明する瞬間の戦慄は、なかなか類似のものが見つからない。道尾秀介がホラーとして全然怖くないよう…
キャスト:チェーザレ・ボルジア=中川晃教 ミゲル・ダ・コレッラ=橘ケンチ アンジェロ・ダ・カノッサ=山崎大輝 ジョヴァンニ・デ・メディチ=風間由次郎 ドラギニャッツォ=近藤頌利 ロベルト=木戸邑弥 ダンテ・アリギエーリ=藤岡正明 ロレンツォ・デ・メディチ=今拓哉 ラファエーレ・リアーリオ=丘山晴己 ハインリッヒ7世=横山だいすけ ジュリアーノ・デッラ・ローヴェレ=岡幸二郎 ロドリーゴ・ボルジア=別所哲也 2023年の観劇始めということで、明治座でミュージカル『チェーザレ』を観てまいりました。2022年の観劇振り返りができていませんが、そちらは気が向いたらいずれ書きたいと思います。 なお、最初に…
近頃、漫画は紙の本を買わずに電子書籍ですましているおっさん。 読み進めているシリーズのひとつに「チェーザレ」という漫画があります。 で、その7巻を読んだところ、主人公のチェーザレ・ボルジアがランディーノ教授という人物から教皇・皇帝二元論、叙任権闘争について教えを受けるというような場面があります。 チェーザレ(7) 破壊の創造者 チェーザレ 破壊の創造者 (モーニングコミックス) 作者:惣領冬実 講談社 Amazon 「この叙任権の奪い合いは言い換えれば租税の奪い合いでもありました。選出された司教は租税を自らを任命した者ーつまり叙任権を持つ者へ奉納するためこの権利の有無によって教皇と皇帝の財産は…
ヴィジェルブランで運気使い過ぎたせいか、新しい英雄がいない=特に育成進めたい英雄もこれと言っていなかったこともあり、せっかくのスキル削除無料も経験値ブーストも大分サボってしまった(ドラえもんチャンネル見てたら時間を大幅に使ってしまっていた・・というのは内緒ですよ?(ぉ 明日にはもう終わってしまうものの、新年初の新英雄は円卓の騎士の一人「パーシヴァル」今回から適性ランクに新たな適性としてSよりさらに上のSSが初登場。増加倍率がどれほどのものになるかは不明。 https://www.haoden.jp/20230104_nhcard.html 英雄としては使いやすい部類に入る。ただ、川越え効果はつ…
前置き あけましておめでとうございます。 改めて、初日が開くことのありがたみを噛みしめる日々です。 この前まで狂ったようにJBを観ていたはずなのにそれの感想まとめを書く暇もなくチェーザレ初日を迎えてしまったことに驚きつつ、取り急ぎの感想雑記です。 このところこういう文章を書いていないので読みづらいところが多々あると思いますがお許しください。 明らかな間違い等あればご指摘お願いします。 前提 1/7(土)ソワレ ヴェルデ回 作品自体初見 原作未読 地理も歴史もとても苦手 内容についての事前知識は「中川晃教コンサート2020 feat. チェーザレ~破壊の創造者~」と「Japan Musical …
旅のあとさき ナポレオンの見た夢 表紙 旅のあとさき ナポレオンの見た夢福田和也 著講談社 発行2008年4月24日 第一刷発行2006年9月から2007年2月にかけて週刊誌に連載された紀行文です。コルシカからフランス国内のナポレオンの足跡を追っています。ゆかりの地訪問の傍ら、毎日豪華なフランス料理をたらふく食べ、高そうなワインを呑みまくる体力は凄いと思います。朝焼けの島、コルシカコルシカ移民はシチリアと違い、アメリカ合衆国には根づかなかった。コルシカ人が定着したのは、ベネズエラとプエルト・リコで、特にベネズエラでは石油業者やゴム園所有者のほとんどがコルシカ系だという。コルシカ出身の大統領も二…
少し前の記事で今年のベスト10をそろそろ選定しねばという話をしておりましたが、令和四年以前のベスト10を記録しておこうという記事です。 もう年が明けてるじゃん、という。 ほんとうは大晦日中に出したかったのですが、ぎりぎり書き終わらず。惜しかった。 令和元年からなんとなくルールを作ってその年のベスト10を選んでいるんですよね。 後々振り返ったときにこの年にはこんなものを好んでいたんだ、これだけの冊数を読んだんだ、と思い出すよすがになるので。なんとなくのルールは以下の三つです。 私が今年初めて読んだ小説・漫画 同作者はベスト10の中で重複しない シリーズものの途中は含まない あくまでも私が読んだっ…
12月1日から応募受付が始まった第8回カクヨムWeb小説コンテストは多くのカクヨムユーザーの皆さまにご参加いただき、例年以上の盛り上がりとなっています。12月28日現在の応募数は長編:約8,220作品、短編:約5,820作品です。 そこで、かつて皆様と同じようにコンテストへ応募し、そして見事書籍化への道を歩んだ前回カクヨムコン大賞受賞者にインタビューを行いました。受賞者が語る創作のルーツや作品を作る上での創意工夫などをヒントに、小説執筆や作品発表への理解を深めていただけますと幸いです。 第4回目は本日12月28日に書籍が発売される『広報部出身の悪役令嬢ですが、無表情な王子が「君を手放したくない…