常陽史料館です。地元芸術家を推して止まないこの美術館の今期の展示は 高鳥達明 テンペラ画展 ~螺旋の導き~ たかとりたつあき、とお読みします。「高」は正しくは「はしごだか」です。 日立市在住の画家さんで、主に茨城県内で活動しておられます。はてしかし「テンペラ画」とは。 テンペラ画は油彩画より古い絵画技法です。本来水や油に溶けない顔料を、乳化作用のあるタンパク質を用いて絵の具にします。具体的には卵を溶いたりニカワを煮込んだりして顔料を混ぜ込むという何だか画面がニオいそうなカビそうな技法ですが、もちろん防腐処理をします。特徴は何と言っても経年劣化に強いこと、変色しづらいこと。中世に描かれた有名作品…